はじめに


 ディスクリートでどこまでPICライタを小さくつくれるのか、「スマートメディア」サイズのPICライタをさらにひとまわり小さくしてみました。これでも18ピンのPICに対応していて、おまけに動作確認用のLEDも3個ついています。およそ28mm×31mmのサイズです。まったく趣味の工作になってしまいましたが、公開のご要望がよせられましたので、パターン図を公開します。使用する部品は、「スマートメディア」サイズのPICライタとおなじです。クロックと電源のLEDの電流制限抵抗は、670Ωから1Kオームでよいでしょう。クロックのLEDは、1Kオームの抵抗をつけると、少々暗いかもしれません。

 はじめて両面基板をつかって製作しました。ガラスエポキシ基板は、穴あけや切断加工がけっこうむずかしく、ドリルビットやのこぎりの刃がすぐになまりました。また、ドリルの回転数が低いと、あけた穴の周囲がもりあがったり、毛羽立ったりするようです。ここらへんは、今後、工夫が必要ですね。

 それと、FENG3は、「スルピン」をつかってスルホールをいくつかとおしました。部品のリード線を基板の上・底の両面からはんだ付けしてもいいのですが、部品の実装密度が高いので、部品の取り付け順序をよく考えないと、はんだ付けできない個所ができてしまいます。また、ICソケットは、平ピンのものだと、上面のリード線のはんだ付けができないとおもわれます。丸ピンのソケットでも、上面のはんだ付けは、かなりむずかしい作業になります。製作にあたっては、はんだ付けにともなう導通不良に注意する必要があります。

 製作に時間と手間がかかりましたので、FENG3は、この「超小型」PICライタは二度とつくらないとおもいます(もっと小さいサイズのPICライタを準備していたりして…)。

 注意事項:PICライタの製作にあたっては、自己責任でおこなってください。このページに記載されている情報をもとに製作された結果、ライタが動作しない、PICが破損した、パソコンが壊れた、家庭不和になった等の損害を被られても、FENG3はいっさい関知しません。

(2003年10月11日)