シリアルポートの電流不足問題
JDMプログラマの短所
「ローコスト」「外部電源不要」のJDMプログラマですが、いいところばかりではありません。JDMプログラマがパソコンの機種によって動作しないことがありますが、その原因のひとつがパソコンのシリアルポート(あるいは、USB<>シリアル変換アダプタ)の電流不足です。
ひとむかしまえのパソコンに内蔵されているRS232レベル変換ICは、2電源や3電源のものがつかわれていて、シリアルポートの出力も10数ボルトありましたが、さいきんのパソコン、とくにノートブックパソコンでは、低消費電力をはかるために、RS232レベル変換ICも5Vや3Vといった、低電圧の単電源で動作するものがつかわれることがおおくなってきました。そのため、シリアルポートの出力も、10V未満のものがふえています。
JDMプログラマは、PICのプログラミングに必要な高電圧を、このRS232レベル変換ICの出力にたよっていますので、最低でも13V-5V=8Vの電圧(デバイスによってことなります)がないと、プログラム書きこみに失敗するでしょう。ノートパソコンにシリアルポートがないために、USB<>シリアル変換アダプタをつかってJDMプログラマをつないでも、アダプタ内蔵のRS232レベル変換ICの出力がちいさければ、おなじ理由でプログラム書きこみに失敗するでしょう。
「電流不足への挑戦!」のコーナーでは、JDMプログラマでなんとかこの問題をのりこえられないものか、FENG3が実地に試してみて、うまくいった経験を紹介していくつもりです(前書きのつもりが、ブースターのほうをさきに公開しましたので、「後書き」になってしまいました)。
注意事項:PICライタの製作にあたっては、自己責任でおこなってください。このページに記載されている情報をもとに製作された結果、ライタが動作しない、PICが破損した、パソコンが壊れた、家庭不和になった等の損害を被られても、FENG3はいっさい関知しません。
2003年12月1日