HVP232
FT232RのBitBangモードをつかった、PICライタをつくりました。
半年前にハードウェアおよびソフトウェアのほうもほぼ完成していたのですが、ホームページでの正式公開には躊躇しています。というのは、FT232Rの内蔵EEPROMの内容を一部書き換える必要があるからです。
なぜ書き換える必要があるのかといいますと、1つには、FT232Rはパソコンに接続した直後からUSBシリアルポートとして認識され、起動直後はデフォルトでHigh出力をするI/Oピンがあるからです。かりに、書き込み対象のデバイスがライタに接続された状態でライタをパソコンのUSBポートに接続された場合、そのままではFT232RのI/Oピンからの電流がデバイスのI/Oピンを通じてVDDに回り込むことになります。FT232RのI/Oピンの初期設定を変更することで、この問題は回避することができます。
2つめには、複数のシリアルポートや仮想シリアルポートが存在する環境で、その先に接続されている機器をどうやって判別するか、誤操作によるダメージをいかに低減するかという問題です。2つめの問題は、むずかしい問題です。1台のパソコンで1つの機器をシリアルポートや仮想シリアルポートに接続するようにして使用すればいいのですが、そうもいかない、あるいはうっかり、ということもあります。それで、2つめの問題の解決方法として、FT232Rのシリアルナンバーで機器を判別する方法を実験的に採用しました。
いずれの解決法もFT232Rの内蔵EEPROMの書き換えに失敗しますと、場合によってはFT232Rが認識されなくなります。いくら「自己責任で…」とはいっても、リスクが大きいので、それでホームページで正式に公開するには、いまだにためらいがあるのです。それで、途中経過的な公開となっています。
(以下、書きかけです)
書き込みソフト
PICProg4U バージョン1.30以降。
現在、メインメニューからHVP232を選択することはできません(設定ファイルを編集することで選択することは可能)。
サポートデバイス
2008-11-26 現在
PIC10F、PIC12F、PIC12HV、PIC16F、PIC16HV、PIC18F、dsPIC30Fの各系列のほぼすべて。
2線式シリアルEEPROM(マイクロチップ、アトメル)
将来サポート予定
dsPIC24H、dsPIC33F、A…
回路図
(since 2008-11-26)